子供とのコミュニケーション、とれていますか?

浜松の造園屋ふなこし

2010年11月22日 13:53


昨日は甥っ子2人と畑作業をしました。

「今日はほうれん草の収穫をします。」

そう宣言した時の2人の嬉しそうな顔。
「やっったぁーーーー!!!」
と爆発させる歓喜。

子供って心得てますね(笑)


さて、畑に行ってまず手始めに・・・
そうですね、虫取りからですね(笑)

ほうれん草を採りたくて仕方が無い2人は
ブーブー言いながらも白菜やブロッコリーを
点検して回ります。

「ここにテントウムシがいるよ」
「あ!本当だ!!」
「この赤いナナホシテントウはね
悪い虫を食べてくれる良いモンなんだよ」

「この小さくて白いテントウムシは?」
「それは悪モンだよ」
「なんで、テントウムシなのに?」
「ほら、仮面ライダーにだって
偽ライダーがいるだろ?あれと同じだよ」

そんな話をしながら
彼らは夢中で虫を探します。

そしてひとつの植物を中心に巡る
生態系を肌で感じる事でしょう。

植物が育っていく神秘。
食べ物を作るとはどれ程大変なのか。

その辺も潜在的に学んでくれていると
感じています。


「・・・風ってさ、見えないよね。」

甥っ子がポツリとつぶやきました。

「まあね。でも見える人もいるよ。」
「え!?どうやって見るの??」
「おじちゃんには見えないから分からないよ」
「ふーん・・・」

子供の素朴な疑問に
明確な答えをもって断言するのも良いでしょう。

でも私は【風は見えないもの】と
決め付けさせたくありません。

目の前の風を肌で感じ、その強さと方向を
イメージできる人もいる筈だからです。

※ヨット乗りとかゴルファーとか


効率良く普通の大人を大量生産するなら
正否の選択方式で世の中を見させればいい。

自分で考える、発想する、決断する。
長い時間と手間の掛かる教育です。
それはきっと、選択方式で育った子供に比べて
一見成長の遅い落ちこぼれに見えるかもしれません。


先日、ソフトバンクの社長がこんな事を仰っていました。

「暗記教育はいけない。」
「鎌倉幕府が開かれた年なんて正確に覚えて何になる。」
「重要なのは何故鎌倉に幕府を開いたか、だ。」
「自分で考える力を教える事こそ真の教育だ。」
「それには、教科書を iPadなどに変える事だ。」

まさに考える力こそ重要です。
ITが発達した現在、暗記能力は全く重要ではなくなっています。
iPad?いいでしょう。タブレットが教科書になる事は
非常に多くのメリットがあると思います。

ただ、学校教育にそれを求めるのは酷です。
教科書がiPadになっても、その能力は身に付かないと思います。

多分、【何故鎌倉に幕府を開いたか】その理由を
暗記するだけになるからです。
どこまでいっても、そういう事なのです。
正否を判断する、それがテストであり学校教育なのですから。


野菜を食べる虫はいつどこからやってくるの?
なぜ雑草ではなく野菜を?
どうしていもむしが蝶に?
風って・・・・・何だ?

菜園で子供と時間を過ごす事で
その中で様々な疑問を感じる子供に

効率を重視して明確な答えも送るけど、
答えではない何かも送る事が出来る。


そんな大人になれますか?

子供とのコミュニケーションの質を高めるには
「時間」だけではなく
「場所」も選んで接したいな、と・・・・・


子供もいないのに考えてみました(笑)
生意気言ってスイマセン。


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