作庭記19

浜松の造園屋ふなこし

2006年02月10日 19:20

□水落の幅□



落水の幅は、滝の高い低いには関係無いのではなかろうか。



自然の滝を見ると、高いからといって必ずしも落水の幅は広くなく、逆に低いからといって必ずしも落水の幅が狭いわけではない。



これは、落水部分の水路幅によるものなので、調節は可能である。



しかし、90cmから1.2m位の高さの滝だと、落水幅は60cm以上にすべきではない。



低い滝の落水幅が広いと、下記のようなデメリットがあるからだ。





滝は、思いがけない岩間から流れ落ちている演出がイケてるのである。



だから、落水が始まる部分が見えている場合、その左右などに姿の良い石を据えてやると、遠目には岩間から落水しているように見える。


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