2006年04月12日 18:22
誰だって青々した緑を見ると、清々しい気持ちになれたりします。
しかしその樹木にケムシや病気の斑点なんかがあったり、木が枯れかかっていたりしたら気分を害するはずです。
で、それらイヤ~な事から木を守るのが病害虫防除です。
余談ですが農業として庭木を生産していたり、野菜や果物を生産していたりする場合は、この限りではないですよ。
あれはれっきとした、金銭に換算できる「商品」の生産性や価値の向上のために行っているので、少し違います。
農薬をかけるやつでしょ?
病害虫防除といえば農薬をプシューと かけるイメージがありますが、本当はそれだけじゃないんです。
葉っぱの裏側にウジャウジャ生息する毛虫を、葉っぱごと切り取って燃やすのは立派な『除』ですし、病気になりにくいよう、樹木を健康に育てるのも立派な『防』です。
で、その中でも見た目が派手で、ここのところ話題になっていて、施工する事によって多くの人達に関わってくるのが、薬剤散布になります。
農薬って大丈夫?
昨今の環境問題への配慮から、農薬の使用は慎重になってきています。
しかしながら、省力化・低コスト実現を目指して農薬というものが改良・発展してきたのもまた事実です。
事実薬品メーカーは環境に目を向け、発ガン性が皆無で、残効性が少なく、選択性が高い農薬の開発に力を入れているように見受けられます。
発ガン性
ガンを発症する可能性の事です。
残効性
散布後にどの程度土や空気に農薬が残っているか?という事です。
選択性
何に効くかという事で、アレには効くけどコレには効かないという事です。
2500円の農薬を作り、その安全性を確かめるのに10億円掛けて証明するのもご苦労な事ですが、それだけ効果と安全性双方に配慮して作っていると言う事なのでしょう。
能動的なのか受動的なのか判りませんが、農薬メーカーが とにかく並々ならぬ配慮がなされている事は確かです。
でもやっぱり農薬がイヤな人が増えてるのもまた いつわらざる事実で、私たちは農薬メーカーではなく散布する人たちですから、そちらにも配慮をしたいな。 と考えるわけです。
で、ブッチャケどうなのよ?
と言われると困るのですが、ブッチャケますと、、、
結局色々使います。
私たちも色々な物・事を試し、ベストな管理方法を模索していますが、庭の財産価値が人それぞれであるのと同じで、農薬使用の是非も人それぞれです。 これで良いなんて方法があるわけありません。
で、どういったアクションを起こしているかと言いますと
これらの条件が重なった時、私のほうから農薬の使用はどうしましょうか?とお伺いを立てるわけです。
じゃ、どうやるの?と問われれば、そこはそれ。
農薬についての勉強も欠かしませんし、無農薬を謳う物を試した経験を生かして、使えそうな物や方法、そのメリットデメリットなんかを伝えて、最終決定して頂いてるわけです。
より多くの人が、快適な生活を送っていけるように、時代の流れを敏感に捉え、対応していきたいと私たちは考えています。
農薬あれこれ
最後に、農薬の是非について触れます。
皆さんが、ご自身で判断していただきたいのです。
農薬の危険性・安全性など、世間では情報が飛び交っています。
一体何が真実で何がデタラメなのか???冷たいようですが自分で判断するしかありません。
その為の判断材料として、以下のサイトを参考にしてください。
農薬使用によって得られるもの・失うもの
無農薬によって得られるもの・失うもの
よーく考える必要があるんじゃないでしょうか。
反農薬東京
農薬反対の色が強いホームページです。 意欲的な活動をし、国や自治体への働きかけも盛んのようです。
農薬のお話
こちらは「反・反農薬」の語調でまとめられています。 農薬の危険性が取り沙汰された話題を検証しています。
農薬ネット
こちらは割りとニュートラルな語調でまとめられています。 農薬の是非を考える上で、とても参考になります。