お寺の建物は、、、
お寺の建物は、どのようにして発展していったの?
お釈迦さまが仏教を開いてからおよそ5百年が経ったインドで
それ以前にはなかったものが造られはじめました。
それは今日、私たちがお寺でよく目にする仏像です。
初期の仏像はお釈迦さまの姿を像にした釈迦像だけで
(苦行像と呼ばれる像が、お釈迦さまが悟りを開くために
断食などの苦しい修行をしているときの姿を表わしている(山梨県・恵林寺蔵))
先に紹介したストゥーパ(仏塔)のまわりに置かれていました。
そしてそこには、お釈迦さまの生涯を物語にした
仏伝と呼ばれるものが表わされていたのです。
仏像が造られはじめた時代と同じくして
インドでは新しい仏教の流れが巻き起こりました。
新しい流れとは、「大乗仏教」と呼ばれるもので
それまでの仏教は「世界は1つで、仏さまはお釈迦さま1人」でしたが
大乗仏教では、すべての人びとを救うために「世界は同時平行で複数あり
複数の世界と同じ数の仏さまがいらっしゃる」と考えられたのです。
それを専門的には「他方多仏」と呼んでいますが
そこで考えられたのが、薬師仏や阿弥陀仏といった、仏さまでした。
※この記事は長らくご愛顧頂いている
※お施主様向けのニュースレター10月号に掲載したものです
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