ある旧家の

浜松の造園屋ふなこし

2013年02月25日 16:22

ある旧家の江戸時代末期に建てられた立派な土蔵が解体されることになり
ご好意により壁に使われていた壁土をもらいうけました。

再利用するため壁土に水、藁を混入撹拌して寝かせました。
自動車など運搬手段を持たない時代
地元で入手、産出可能な資源と地域内の労働力により建てられたであろう
土蔵が倒され内部が露わになった部分を見ると現代では
もう見られない手の込んだ先人の仕事の跡が見られました。

木舞下地の竹は通常の民家のそれより太いものが入っており
荒縄とシュロ縄で結束され、荒壁土が約20センチと厚みをもって塗られ
その上に中塗り土として、細かいワラスサが 混入され
土も目透しされ砂が多く入ったこげ茶色のものが2センチほどの厚さで塗り付けられ
さらにその上に純白の漆喰が通常より厚めに塗られてありました。

柱や床板も厚みのある良い材で
腐食している部分は土によって守られたのか見つかりませんでした。

現在、コンクリートの中性化や鉄鋼の腐食などが問題にされていますが
一度新築すれば数百年は保障済みの土蔵、百年後に残るのはどちらでしょうか。

しかし、資金や収納するものが無いなど現代にはそぐわないのでしょうか。
過去とのしばしの対面でした。





※この記事は長らくご愛顧頂いている
※お施主様向けのニュースレター11月号に掲載したものです




 


舩越造園のご案内

・・・ 会社概要、職人のご紹介など。




工事の流れ

・・・ お問い合わせから施工完了までの流れ



図面・パースのご案内

・・・ 作成した図面・パースをご紹介



お客様の声


・・・ お客様のご意見・ご感想をご紹介



よくあるご質問

・・・ お問い合わせの多いご質問とその回答



料金について

・・・ 料金について。具体的にはお問合せ下さい。




各種お問い合わせ

・・・ お問合せ、ご相談、各種お申し込み




関連記事