いろんなやつら
ようやく春らしく穏やかな日々が続く様になってまいりました。
朝晩の冷え込みも何かしら気持ち良い位ですが
畑なども夏野菜の植え付け準備で忙しくなって来る頃かと思います。
皆様の準備は如何でしょうか?
小生も少しばかりですが、畑を耕しながら今年はどの野菜をどこへ
ナスは去年ここらへんだったので今年はあっちへと、うまく行かない作物もあるわけですが
野菜作りは難しいなぁとつくづく思います。
さて今回は先月の続きで『さくら』についてです。
前回薬売りに付いていたさくらが
時間が変わってもまた客に紛れているのを見かけた所まで書きましたが
中学生だった小生は親父とはなれても、連中の様子を見ていたのですが
客として離れていた二人が、販売が一旦終わった後、寄り添って何か話しているのを見て
なるほどと、親父が言った意味に合点がいったのを覚えています。
今思い直すと、そういう商売が成り立っていた
ある意味のんびりとしていた時代だったのかも知れません。
そう思うとあの時、大道芸とも思われる程の包丁売りの商人も
そういう人を頼んでいたのかな?と、ふとその時思ったのですが
その包丁売りの人は包丁を左手に地面に置いて
上から十キロ位はあろうかという割れ木を叩きつけて、刃こぼれも無く
ほらご覧の通りと新聞紙を切り裂いて見せ、群がった人々のほぉーと言う声に
益々得意気に何度も割れ木をぶつけて見せるのです。
親父が刺身包丁を手に取り、包丁売りに一寸いくらだと聞くと、三千円だと言うのです。
長さが一尺近くもあるので、それじゃ包丁が三万円もするのかと横で聞いていてびっくりでしたが
親父は鼻白んだ顔で、包丁を元に戻す所へ横から買うと言う客がいて
へぇーと思いその人を思わず見てしまいましたが
四十年ほど前の三万円はけっこうな値段ですので、やっぱり「さくら」だったのでしょうか?
※この記事は当社のお得意様に発行している
※ニュースレター4月号に掲載されたものです。
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