花入れの話
師走の風の冷たさはひとしおです。
ももひきをはき、しっかり防寒して作業を行っています。
手入れ先のお庭では、ナンテン、オモトなどの赤い実や
ぷっくらした花芽をつけたロウバイが目にとまります。
お正月を気持ちよく迎えられるように
庭木を剪定しますが姿を整える際に
花芽をつけたサザンカやツバキなどのトビを
剪定する場合があります。
数日後には咲くであろう枝ですので
花入れに入れて花が咲くのを楽しみます。
花入れは、金物、焼き物、竹など
色々な素材で作られており、使い方も
置いたり、壁にかけたり、天井から吊ったりと様々です。
簡単に作れるのは竹の花入れだと思います。
現在に伝わる竹花入れは
そもそも千利休がつくった花入れを基準としているそうです。
竹の節の上下を切っただけの「尺八」、一重切の「園城寺」
二重切の「夜長」という銘がつけられています。
この三種が後世の茶人たちがつくる竹花入れの
模範となっているそうです。
自分で作ったときは、青竹の半端ものなどでつくりましたが
どんな竹を選ぶかによっても印象が変わります。
ふつうは欠点とされるゆがみや自然に出来た傷やシミ
鉈の跡などが個性として草花をよく映します。
個人的には、竹の根元に近い部分を使い
竹のひげ根部分が底に残された花入れを
作ってみたいと思います。
※この記事は舩越造園が毎月発行しているニュースレターの
※12月号に掲載されたものです
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