守破離とイノベーション
新しい年度が始まりまして、色々な事が始まっています。
私が携わるものでも、
障がい者支援のNPO法人。
不要樹木・不要庭石の引き取り手を探す活動。
そして毎月みんなで原稿を持ち寄って発行している
この作庭日誌など…
これらおよそ庭屋らしくない活動も
全て新たな段階に突入し、忙しくなってきているとはいえ
キッチリと庭屋に軸足を置いて
これらは全て庭屋という根幹に繋がっている活動だと
自分では思っていますが、これは守破離の精神から言えば
破に当たるステージなのではないかな?とも感じています。
守破離とは文化、武道、芸術などの分野が
発展・進化を遂げていく過程を表したもので
基本の型を体に叩き込み伝統を「守る」
→自らの考えに基づく動きを加えて基本の型を「破り」
→それらを飛躍し、型から「離れ」て高みへ至る。
という考え方です。
NPOや引き取り活動など、基本の型に
独自の考えを盛り込んだ「破」の活動に
手応えを感じていた矢先にある話が舞い込みました。
先方のプライバシーもございますので
詳しくはお伝えできませんが
庭屋の経営における「離」を実現する
その最初の一歩を踏み出せる!そんな予感のするお話でした。
結果は残念ながら失敗。
双方それなりに得るものはありましたが
ひとつ成長の階段を上るという所までは行けませんでした。
事ここに至って振り返れば
特に守破離の守が型崩れしてしまい
お客様にご迷惑をお掛けしてしまう場面が
多数あった事が分かりました。
いくら忙しいとはいえ、仕事が回らず
あちこち綻びができるのは、型が崩れている証拠です。
今後は破→離へ向かう時間を圧倒的に削ぎ落とし
丁寧に時間を掛けてもう一度型を作り直したいと感じています。
そしてそれは、私だけでなく社員の皆にも
考えてもらいたいなとも感じます。
今、自分自身は守破離のどこに居るのか?
それらを自分自身に問い掛けてもらい
会社は『守るべき型を提示し、型を破る機会を提供し
常識から離れた瞬間を評価する』という型を
再度作らなければいけないなと感じていて
それこそが、職能集団の経営者という道?の
守になるのかもしれません。
そんなこんなで、年明けから続いている忙しさの中でも
私たちは成長していこうと思っています。
時に頼りない場面や失敗があったりするとは思いますが
それは怠惰なものではなく
挑戦している過程であるという事で
今後も舩越造園一同を
成長する子供や進化するポケモンのように(笑)
長い目で見て下さると幸甚です。
※この記事は舩越造園が毎月発行しているニュースレターの
※5月号に掲載されたものです
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