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2010年05月18日

垣根の造り方

大工さんとのコラボレーション!?
縦御簾垣のできるまで



依頼内容
舩越造園開業以来、御愛顧下さっているO様よりのご依頼。
元々あった御簾垣が古くなってきており、改修の必要が出てきた。
この際、全て木製だった物を、できるだけ腐りにくい物に替えたい。
塩化ビニール製の擬似竹は、使いたくない。
石積み上部の大谷石も風化してきているが、どうしたものか。
話を詰め、実際に施工しました。


骨組み段階
古い御簾垣は全て撤去し、お施主さんの知り合いの大工さんが、骨格となる部分を施工しました。
柱は、塩化ビニール管にコンクリートを流し込み交換不要の造りになっていますし、屋根も銅板を被せて、耐久性の高い物になっています。

画像では判りづらいかも知れませんが、柱は石積みの内側に立っています。
これは元々こういう構造だったのですが、垣根の骨格を潰すことなく、大谷石(石垣上部の白い四角)の交換ができるようになっています。

さあ、ここからが私共の仕事です。

押さえ竹
さらし竹と呼ばれる竹を縦に並べた感じが、御簾を立てたように見えるので縦御簾垣です。
そのさらし竹挟む役割を持つ、押え竹を柱の中央付近に取り付けます。

元々あった御簾垣もそうだったのですが、柱の外側に押え竹を取り付けてあるのがミソ。
この後施工する全ての部材の負荷が、この部分にかかって来るので、取り付けにはチョット工夫を凝らしました。

秘密ですけどね。。。

さらし竹
さらし竹を立てたら外側から更に押え竹を取り付け銅線で内側の抑え竹と、しっかり結びます。
屋根の強化に伴い、さらし竹の風化が遅くなるのを見越して、従来どおり本物の竹を使いました。

特に奇をてらわず、あっさりした造りが、お施主さんの好みです。

完成
しゅろ縄で結び、銅線を隠します。
これなら、しゅろ縄が風化しても押え竹が脱落する事はありませんし、しゅろ縄だけの交換も容易です。

最後に大谷石の処置ですが、今回は見送る事となりました。さらし竹が風化し、次回の交換までに8~10年かかると踏んでいますので、その時に回します。
骨格を作る費用は発生しないので、一度に掛かる金額が、抑えられる事でしょう。

次回も、私共がこの垣根を触れるように、精進を重ねていきたいと思います。


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Posted by 浜松の造園屋ふなこし at 15:52│Comments(0)施工例集
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プロフィール
浜松の造園屋ふなこし
浜松の造園屋ふなこし
創業50年、浜松で自然素材を使った庭造りを得意としている、舩越造園といいます。 実績は、三方原墓園の大規模庭園から家庭のちょっとした坪庭まで、浜松市内に200以上。庭園や企業緑地管理は重要文化財指定の寺院や一部上場企業まで多数。 最近では、60万円~150万円くらいの造園が多いです。
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