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2006年05月12日
造園に関する質問04
以前(フォームじゃないけど・・・)問い合わせを頂いた事です。
Q:真っ赤に紅葉する木が欲しいんですがありますか?
A:真っ赤に紅葉する可能性のある木ならあります。
これは、なぜ紅葉するかという事を知って頂ければ分かります。
木は地中の水分を根から吸い上げ、そこから必要な養分を得ているという事は以前ここにも載せました(庭 春夏秋冬07)。
しかし、冬になると雨は極端に減り、乾燥し、大切な水分を補給する事が困難になってしまいます。
それを見越して、落葉樹と呼ばれる木は、冬眠(のようなもの)に入るため、葉っぱへと通っている血管(のようなもの)を遮断して、葉っぱは生命体の一部から単なるモノになります。
肉でいうところの「腐っていく」状態です(笑)
肉は腐っていく過程で化学変化を起こして強烈な匂いを発したりしますが、モミジやイチョウに代表される紅葉・黄葉をする木は、風や気温、日光などの外的条件によって、葉が緑から赤や黄色に変化する化学反応を起こします。
何が言いたいかというと、「血管を遮断された後、赤く化学変化する木はあるが、保証はできない」という事を言いたいのです。
「今年は紅葉が遅いな」とか「あれ?紅葉する前に冬が来ちゃったよ」なんて現象が起こるのは、そういった理由からなのです。
芽を出してから1回も植え替えていない山の木が、年によって紅葉の時期や期間が全然違うのですから、掘り取って環境の違う場所に植え替えられた木が紅葉するかなんて、誰にも分かりません。
ちなみに、弱った木は紅葉する確率が高いようです。
しかしわざと木を弱らせる訳にはいかないので、新芽が出たときに一度芽を取り除いてしまい、もう一度芽を出させる事によって、未成熟のまま秋を迎えさせ、紅葉の確率を高めるという技があります。
試してみるのも一興かもしれませんが、何が起こるかは保証しかねますので、あしからず。
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