行動の優先順位
古今東西、老若男女、貧富の差、病気や怪我・・・・・
人は多くの平等ではない条件の下で生活していますが、
たったひとつ、どの人間も平等に享受するものがあります。
1日の時間です。
1日は24時間であり、何人もこれを覆す事はできません。
暴君ネロの死によって、空位となったローマ皇帝の座には、
この後約1年間の間に3人の皇帝が即位し、死亡しています。
ガルバ、オトー、ヴィテリウス。
帝国運営に瞬く間に失敗し、その命さえ失ってしまった彼ら3人に
共通していた事、それは
行動順序の誤り
まさに、これに尽きると思われます。
世界帝国の長として、何をなさねばならないのか?
長と認めない者に対して何をすべきだったのか?
終わった事の処理をどうすべきだったのか?
帝国運営のビジョンは?ブレーンは?スケジュールは?
そういった事項を固めつつ、帝国運営に臨めなかったという
不幸はあるのでしょうが、時間が無くとも、そういった事には
時間を割かねばいけないと警鐘を鳴らしていると私には思えます。
誰にでも、1日の時間は24時間しかないのですから、
行動の優先順位をしっかりと意識していこうと思いました。
ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉 (新潮文庫)
関連記事