2006年07月31日 19:02
なかなかにして、うだつの上がらぬ男である。
江戸で言えば下町のような所に生まれ、とりあえず血統のおかげで頭角を現し始めたかと思えば、血も凍るような独裁者スッラに反抗して国外逃亡。
弁護士になったものの廃業。
挙句の果てに海賊に捕まって人質にされたり。
後に、英雄として語り継がれる事になるユリウス ・ カエサルは、そんな少年~青年期を送っていた。
そんな若い頃の彼から学べる最大の事は、「失敗したという事実」である。
人生は確率の選択だ。
1割の成功率しかなくても、行動しさえすれば10回に1回は成功できるという事であり、6割の成功率があったとしても、行動に移さなければ即0割になる。
彼は失敗を重ねた。失敗したということは、行動したということだ。
その失敗の中で、確率は高めたり落としたり出来る事を知り、成功のカタチは千差万別で、複雑ないくつかの要素が重なって掴めるものだと知った(と思う)。
私自身も、彼のようにチャレンジを重ねて行こうと思う。
彼のそれほど、ドラマティックではないにしてもだ。
そして、私も含めたウチの誰もが知らない事を経験し、今後に役立てたいと思う。
自らの職域を極めようとする皆の役に立つと思うから。
巻の冒頭に引用された、ユリウス ・ カエサル自身の言葉をココに引用する。
「人間ならば誰にでも、現実の全てが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」