3人寄れば派閥が出来る

浜松の造園屋ふなこし

2007年03月01日 20:00

タイトルは、父から頂いたアリガタ~~イお言葉です(笑)

仲間になりたいという意識

仲間を認知するには同じ考え方や行動が必要であり、同じ考え方を認知するには違う考え方が必要で、こう悲観的に考えると派閥というものは、なるほど3人から生まれ、絶対に無くなる物ではないのかもしれません。


中国は宋の時代、建国の英雄 「楊業」 の跡を継いだ六郎は、精強な騎馬軍団を作り上げる一方で、政治が生み出す、とても大きな波を感じ始めます。


軍閥の限界です。


宋という巨大国家から、生命や財産の安全保障を得ながら、その見返りとして宋のために働く。

そういう思考回路を持った人が宋の内部で大部分になった時、何の支えも無いまま荒野に立つ楊家は、異質な存在として見られ、疎まれ、阻害されていきます。

楊家という存在の誇りをかけて、六郎は最後の戦いに向かうのです。

同じ悲しい目をした、巨大な存在に向かって。


ちょっとコメントが固くなってしまいましたが、まあ根っこはハードボイルドだったり反骨精神だったりする人の作品ですので、少数精鋭側の視点で話が進むのは仕方ないですよね。


巨大メーカー と 弱小メーカー。

ハウスメーカー と 地方工務店。

ゼネコン と 専門工事業者。

どちらが良いとも悪いとも、私は評論家ではないので判りませんが、私自身が存在している場所で、精一杯精進し、せめて少数でも精鋭でありたいと思っています。

楊家が作り上げた、騎馬軍団のように。


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血涙〈下〉―新楊家将

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