冬と春の間みたいな

浜松の造園屋ふなこし

2007年03月14日 20:00

様々な仕事がらみの思考を、完全に頭から追いやる時間があります。

正直、そんな時間が無いと思考が硬直してグダグダになったり、イライラして何も見えなくなってきたりといい事無いですから。

で、そんな時間をどうやって作るかといいますと、浅田センセの本を読みます。

映画にもなった 鉄道員(ポッポヤ)に代表されるように、短編がメチャクチャ面白い人です。

この作品も短編集。

全編を通じて人間の泥臭い生き様が描かれていて、オシャレな話は皆無です(笑)

しかしながら、そんな人情丸出しの、今となってはリアリティーが無くなりつつある話の数々は、

霜のおりた冷たい土を破ってツクシが芽を出すように、暖かいものをかすかに感じ取る事ができ、そのあるかないかの温もりを得るために仕事のことを忘れ、物語に没頭する時間を得る事ができるのです。

今回も、貴重な時間を頂きました。


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月下の恋人

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