貴方の暮らしを考えると庭は3つに分かれます
その詳しい解説をご覧になりたい方は コチラ からお読み下さい。

また、当社に興味を持って下さった方は

コチラ から会社本体のホームページへ
コチラ から当社のエクステリアブランドページに

それぞれ移動できます。

2006年02月11日

作庭記20

□落水の演出方法□



落水の演出方法は色々あり、庭の条件や形に合うものを選択する。



  • 向落


2本の落水がある滝組の事で、ほぼ対称の形になって落水する様を言う。



  • 片落


(例えば)左側から落水させ、それを直接滝つぼに落とすのではなく、滝つぼ付近に据えられた、水落石の半分ほどの大きさの前石に当てさせる。



当たった水がしぶきとなり、右側に広がって落ちるという演出方法。



  • 伝落


作庭記17 にて説明済み



  • 離落


作庭記17 にて説明済み



  • 稜落


滝の正面を、観賞位置から見て多少斜めになるように造る事で、落水の放物線を見せる演出方法である。



  • 布落


水落部分に角の無い石を使い、滝上方の水路勾配を緩やかにし、水の流速を落としてから落水させると、巻いてある布をサァーっと広げたように落ちるのである。



  • 糸落


水落部分に突起が数多くある石を使って水を分け、幾筋もの落水を造る。



すると、水には お互い引き付け合う性質と らせんを描く性質があるので、まるで糸をつむいだ様な演出が出来る。



  • 重落


凝った演出は行なわず、滝つぼを滝の高さによって2箇所、3箇所と適宜設ける方法を言う。



  • 左右落


(ネットで拾った原文に記述ナシ)



恐らく、左右に2本の滝が並んでいる様を表すものだと思われる。



左右対称にせず、水落の左右と中央の石(滝が2本ならこの3箇所になる)の高さが直線にならないように注意する。



  • 横落


(ネットで拾った原文に記述ナシ)



恐らく、2本の滝が向かい合うよう(又は背中合わせ)に落水する滝だと思われる。



自信なし・・・・・



-----



ある人が言うには、滝の落水は月の見える方向に向って落とすのが良い言う。



月明かりに照らされて、より一層良い雰囲気を出すからだ。



  • まとめ


滝組方法には幾つかの言い伝えがあり、唐の書物にも記述が多いと聞く。



同じカテゴリー(最古の造園マニュアル)の記事
作庭記92
作庭記92(2006-07-28 17:46)

作庭記91
作庭記91(2006-07-24 17:54)

作庭記90
作庭記90(2006-07-20 18:45)

作庭記89
作庭記89(2006-07-19 17:56)

作庭記88
作庭記88(2006-07-18 18:03)

作庭記87
作庭記87(2006-07-14 18:13)


<< 前の記事次の記事 >>

Posted by 浜松の造園屋ふなこし at 17:40│Comments(0)最古の造園マニュアル
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

プロフィール
浜松の造園屋ふなこし
浜松の造園屋ふなこし
創業50年、浜松で自然素材を使った庭造りを得意としている、舩越造園といいます。 実績は、三方原墓園の大規模庭園から家庭のちょっとした坪庭まで、浜松市内に200以上。庭園や企業緑地管理は重要文化財指定の寺院や一部上場企業まで多数。 最近では、60万円~150万円くらいの造園が多いです。
< 2025年05月 >
S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
過去記事
削除
作庭記20
    コメント(0)